磁気を応用した、トランス,スピーカー等は、地磁気の影響を受けていますので、出来る限り機器の磁気の軸方向を地磁気の南北に合せて下さい。磁気方向の解らないトランスの場合は、ゆっくり動かしてS/N比、歪の少なくなる方向を探して下さい。 スピーカー、ネットワークコイル、MCトランス、CDライントランス、電源トランス、その他 トランスは、必ず効果の出る方向があります。 普通の同軸型シグナルコードを更にシールド(信号の出口のみアース)して下さい。アースに流れる信号が、外来誘導よりシールドされ、S/N比が改善されて歪が減少します。 アンプとスピーカーの間に、マッチングトランス(32Ω:4.8Ω)を入れる事により音質改善できます。 マッチングトランスの必要条件は、10Hzの低い周波数でも充分なインダクタンスと歪のない電圧が取れる大きなコアーボリュームと巻き線です。この必要条件を満たさないトランスを、使用すると逆に悪くなる事が多々あります。一般に使用されているトランジスターアンプは、多量のNFBで物理特性(周波数特性、歪率特性)を良くしております。 しかし、NFBで物理特性を改善されたアンプは、音楽信号の為には音の広がり、奥行き、響き、音像定位に悪い影響を与え、色付け、個性の強い不自然な音になってしまいます。 真空管アンプの中でも物理特性を良くする為に、NFBや、トランスに並列に抵抗を接続してインピーダンスを強制的に補正したアンプは、NFBと同じ現象の音になり、真空管の球種による音の差もなく、どれも同じ様な音のアンプになってしまいます。 良いアンプの条件は、NFBを使用しない裸特性の良い物です。更に、自然な音で音楽性を要求される場合は、CR結合回路、SRPP回路より、トランス結合の真空管アンプを選ぶことです。 注)良い真空管アンプは、トランスとプシュプル回路が命です。 アンプの消磁 アンプの各々の部品は、使用している間に少しずつ着磁されております。スピーカーの接続をはずして、アンプのボリュームを最小にして、フォノ端子にピンクノイズ又はホワイトノイズ(FMチューナーの同調をはずしたノイズ)を入れて下さい。そして、ボリュームをゆっくり上げて、ゆっくりさげて下さい。 聴感上歪の少ない音になります。 注)トランジスターアンプでは、破損に充分気を付けて下さい。真空管アンプでは効果が大きく、特にシングルアンプには絶大な効果があります。1〜3ヶ月に一度、消磁すると良いです。 Copyright (c) 2001 Audio Tekne incorporated All rights Reserved. |